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コラム

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口腔がん 早く見つければ怖くない

がんは、早期発見が命を救うカギです。 特に口腔がん(舌、歯肉、頬粘膜、口蓋、口底、口唇)は直接眼で見ることができ、指で触り、盛り上がりやしこりを確認出来るので早期発見しやすい病変です。 自分でもある程度観察はできますが、歯科クリニックで定期的に専門家の健診を受けることにより確実に見つけることができます。 むし歯や歯周病は痛みや腫れがあり誰でも気がつきますが、口腔がんの初期は無症状のため気がつくのが遅れます。 一円硬貨(直径2cm)に隠れる大きさで見つかれば、90%以上の人が後遺症も少なく、命も失いません。

著者プロフィール

山根 源之(やまね げんゆき)

東京歯科大学名誉教授。1970年東京歯科大学卒業、 74年同大学大学院歯学研究科修了、 歯学博士。
96年同大学オーラルメディシン・口腔外科学講座主任教授。
98年同大学市川総合病院副病院長、2006年東京歯科大学口腔がんセンター長併任。11年定年退職。
「チエアーサイドで活用する最新・口腔粘膜疾患の診かた」 (編・共著:ヒョーロン・パブリッシャーズ)、 「口腔がんへの対応 アーリーステージで発見すれば治る、口腔外科ハンドマニュアル’15」(編・著:クインテッセンス出版)、 「口腔内科学」(監修・共著:永末書店)、「新編 口腔外科・病理診断アトラス」 (編集・共著:医歯薬出版)